アンチエイジングのための日本料理 四季のお献立

秋の献立 揚げ物
献 立 食品名 重量
(g)
エネルギー
(kcal)
たんぱく質
(g)
脂質
(g)
炭水化物
(g)
車海老蓑揚げ くるまえび 調合油 さといも 34 51 3.5 3.1 2.1
鯊(はぜ)菊花揚げ はぜ 調合油 きく 32 83 4.0 4.4 6.2
黄味卸し 花びら 薄力粉 全卵 水 卵黄 大根 5 12 0.5 1.0 0.1
酢立 すだち・果皮 すだち・果汁 12 4 0.1 0.0 1.2
合計 83 150 8.1 8.5 9.6

働きかける栄養素・成分を含む旬の食材

車海老(くるまえび)

淡白ながら豊かな旨みを持つ海老の中でも、しまった肉質で好まれるのが車海老。海老には、視神経や筋肉の緊張をほぐすタウリン、水晶体や角膜の形成に必要なコラーゲンが含まれていますので、眼精疲労を改善する働きがあるといえるでしょう。また、コラーゲンは加齢性白内障の予防にも効果があるといわれています。
高たんばくで低脂質な上、免疫力を高めるキチン質、抗がん作用がある色素成分アスタキサンチンを含んでいる、健康によい食材です。

【その他の期待される働き】

肝機能強化、免疫力強化、動脈硬化予防、高血圧予防、細胞老化防止など

眼・視力によいとされる秋の食材

鰻(うなぎ)

鰻には良質なたんばく質やビタミン類、カルシウムなどがバランスよく含まれています。中でもとくに多く含まれているのが眼の健康に欠かせないビタミンAで、蒲焼1串(約120g)を食べれば3日分の目標摂取量が摂れてしまうほどです。肝にはさらに多く含まれ、魚介類の中でもトップクラスです。

人参(にんじん)

野菜の中でβ-カロテン含有量が群を抜いているのが、人参です。皮の近くに豊富に含まれていますので皮ごと食べるのが理想的ですが、むく場合にはなるべく薄くむくようにしましょう。加えて、β-カロテンより強い効果を持つといわれるα-カロテンも含んでおり、視力低下を防ぐ働きが期待されます。

【その他の主な旬の食材】

鰯、平目、鯰(なまず)、桜蝦(さくらえび)など

料理人の知恵袋

天ぶらをおいしく揚げる

天ぷらをおいしく揚げるには、衣は卵&水:薄力粉1:1が好ましい。また、衣は温度が低い方がカラリと揚がるので、氷水をつかって衣をつくるとよいでしょう。
ひと手間として、最後に高温で二度揚げすると油切れがよくなり、カラッと歯ごたえのよい天ぶらに仕上がります。盛り付けの際は、奥にボリュームのあるもの、手前に小さいものを盛り付けるとバランスがよくなります。

献立・料理 富田正藤(米村)
全国料理業生活衛生同業組合連合会 著

調理師の求人・求職
永朋舎Youtubeチャンネル

脳・記憶への働きかけが期待できる

目・視力への働きかけが期待できる

骨・関節への働きかけが期待できる

皮膚・粘膜への働きかけが期待できる

内蔵・免疫への働きかけが期待できる