調理師日誌

2022年1月号編集後記

謹賀新年
本年も会員皆様の変わらぬご愛顧とご協カのほど
何卒よろしくお願い申し上げます。

2022年 元旦
編集部一同

新しい夜明けと共に本来であれば希望に満ちた年の初めの新年会が目白押しとなるはずが、新たな「オミクロン株」感染のせいで折角の収束ムードが一変し、今年もワクチン接種とマスク着用の自粛ムードでスタートすることになりました。

一方で地球温暖化の影響から異常気象が激しさを増し、国内外で大型台風や竜巻、大洪水、豪雪、山火事等が日常的に発生し、甚大な被害を及ぼしています。温暖化も元はといえば人類が産業革命以降膨大なCO2を排出し続けた結果といわれており、いよいよ排ガス規制によりガソリン車が全て電気に変わる日も遠くないようです。

ともあれ今年は寅年で、古い川柳に昨年の牛歩の歩みを皮肉るような「千里走る 虎に先立つ えとの丑」というのがありますが、なぜか寅年は洪水が多いとか、酔っ払うのを「虎になる」とか、大事にすることを「虎の子」とも言います。

ところで口伝や秘伝の多い日本料理の「虎の巻」といえば『日本料理法大全』(石井治兵衛著)を思い浮かべる料理人はもういないかもしれませんね。

編集長 日比野隆宏

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2021年12月号編集後記

2021年も残すところ一月となりました。本年も国内外共におしなべてコロナ禍に始まりコロナ禍に終わる異例の年となりました。とりわけ飲食業界にとってこれほどまで長期に亘り、感染防止のために辛酸をなめ、塗炭の苦しみに耐える経験はありません。

感染者が激減して小康状態にあり、ようやく収束の兆しが見えてきたかと思いきや、デルタ株に代わるオミクロン株が各国で発生し、日本でも再び水際対策が講じられることになりました。渡航制限が解除されたのも束の間、海外からの観光客が足止めを食うことになり、感染の重症化を防ぐためにも国内における老若男女を問わず3回目のワクチン接種が急がれます。

年末恒例の2021年新語・流行語大賞が発表され、コロナ禍の暗いニュースが続く中、全米のみならず日本の野球ファンをも虜(とりこ)にしたロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手の「リアル二刀流/ショー(翔)タイム」でした。イチロー選手以来二人目の大リーグMVPに輝き、来年への期待も大きい。

ちなみに昨年の年間大賞「3密」に続き、コロナ禍を象徴する「人流」や「黙食」も今年のトップテンに入っています。個人的な感覚では「ワクチン」の言葉が最も多く使われたような気がします。

本年最大のイベント「東京オリンピック・パラリンピック」も他のスポーツや催し同様、無観客のまま行われ、当初の目論見とは真逆の結果となり、経済効果が得られぬまま閉幕しました。

今年は多くの動向が停滞し、丑年を地で行くような牛歩の歩みとなりました。来年は寅年。虎は千里往って千里還ると言われるように、勢いの盛んな動物です。変異株も恐れぬ勇猛果敢な勢いにあやかり、停滞した2年間の経済活動を取り戻す風潮を期待したいものです。

編集長 日比野隆宏

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2021年11月号編集後記

急転直下の四字熟語を地で行くような激減ぶりで1年半も続いたコロナ禍に、ようやく収束の時が来るような予感がします。年内には服用して治療する薬も出来るようで治験の結果が待たれます。

この沈静化を予測したわけではなさそうですが、歴代百人目となる岸田文雄総理が就任し、新内閣も誕生したばかりの状態で、国会を解散し、国民に信を問う衆院総選挙が始まりました。投票日の10月末には即日開票で結果が出ます。支持率の低かった岸田内閣が新しい資本主義を唱えて感染症から命と暮らしを守り、活発な経済活動がスタートできるかどうか、その実行力と指導力が問われるところです。

「都道府県魅力度ランキング2021」が物議を醸しています。北海道が13年連続1位で圧倒的な人気を誇り、2位は京都府、3位は沖縄県、4位か東京都、5位は大阪府となっています。この順位の中で44位の群馬県の山本知事から「根拠が不明確」とクレームがつき、昨年最下位(47位)の栃木県は41位に躍進しました。

ところで米国旅行誌の世界人気都市ランキング「世界で最も魅力的な大都市トップ10」によると1位東京、2位大阪、3位京都と上位を独占し、国別では1位ポルトガル、2位ニュージーランドで日本はシンガポールを押さえて3位でした。

本誌が届く頃には大リーグの人気をさらった大谷翔平選手のMVP獲得の夢は実現していることでしょう。来年も二刀流で活躍して欲しいものです。

さて飲食業界では年末を迎えて時短営業が解除され、酒の提供も自由になりましたが、長い間の自粛生活に慣れた状態ではすぐに客足が戻るようにはなりにくいのと、一度解雇された人材がまた戻るとは限らないのが悩みの種でもあります。

待てば甘露の日和あり、朝の来ない夜はないといいますからここは我慢のしどころです。

編集長 日比野隆宏

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2021年10月号編集後記

コロナ禍による緊急事態宣言とまん延防止等重点措置やワクチン接種の効果ばかりとはいえないような現象がおきて、東京都では8月13日に5,773人の感染者数が9月24日には235人に激減し、あわよくばこのままコロナが収束するのではと思いたくもなりました。

一時はむしろデルタ株による感染急拡大が懸念され、人流に多少の変化はみられたものの、ここまでの急激な減少は、専門家でも原因不明とのコメントが大半でした。

一説によるとウイルスは急速に増殖し、一定の閾値(いきち=限界値)を超えるとそのウイルス自体の生存に必要な遺伝子までも壊してしまい、ウイルスが自滅するという考え方もあるようです。

人体に侵入して生きるのがウイルスの宿命であり、人類は常にウイルスと戦いながらワクチンや治療薬、特効薬を開発し続けることになります。とりわけ、米国では年内に経口治療薬ができる見通しで、日本でも点滴ではなくインフルエンザと同じような飲み薬が出来るよう願いたいものです。

昨年からコロナ禍に明け暮れた日本政府も、菅総理が1年限りで辞任し、にわかに自民党総裁選に4人が出馬宣言し、野党の国会開会要求を拒み、コロナ感染の対策を中断して派閥抗争さながらにメディアを独占しています。

10月4日には歴代首相100人目の総理の下、新内閣が誕生します。国民にとっては郵便法の改正やコーヒーや小麦粉製品等の値上げの方が気になるようです。

編集長 日比野隆宏

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2021年9月号編集後記

 真夏のコンディションとコロナ禍による緊急事態宣言の下、史上初の無観客で行われた一年遅れの第32回オリンピック(2020東京)が閉幕しました。7月23日から17日間に亘って繰り広げられた大会は、開催国としての日本選手団の活躍が目立ちました。新競技・新種目を含め、金メダル27個、銀メダル14個、銅メダル17個(合計58個)は米・中に続く三番目の成績で過去最多を記録し、外出自粛で巣ごもり状態の国民にテレビ画面を通してスポーツの魅力と感動を与えました。

 8月24日からはパラリンピックが開催されており、陸上や水泳競技等の躍動ぶりには障害を感じさせないほど目を見張るものがあります。一方で、国境を越えた平和の祭典を象徴する「難民選手団」の参加はリオに続き二度目となりますが、戦争や迫害によって故郷を追われたアスリートの活躍も注目されました。本来参加することに意義があるオリンピック精神に則るもので、今後ますます激化すると思われる内乱の絶えない国々のアスリートにとっては救いの神となるものです。

 変異するコロナ株は相変わらず社会生活をおびやかし、ワクチン接種が進む中、国内での感染者数は地方に拡大しています。医療崩壊の兆候として入院先の見つからない自宅療養者が増え、若い人も重症化する傾向にあり、一向に収まる気配がありません。治療薬ができるまでは一人一人が感染を防ぐ努力をする方法しかないようですが、緊急事態宣言下では依然として料飲業界のしばりは厳しく、まさに今、国の緊急な手当が必要不可欠です。味覚の秋を楽しむ正常な場面が一刻も早く実現することを願うばかりです。

編集長 日比野隆宏

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