アンチエイジングのための日本料理 四季のお献立

春の献立 焼き物
献 立 食品名 重量
(g)
エネルギー
(kcal)
たんぱく質
(g)
脂質
(g)
炭水化物
(g)
真名鰹西京焼 まながつお 米みそ・甘みそ 本みりん 車糖・上白糖 30 54 4.9 3.1 1.1
筍照焼 たけのこ 39 12 1.4 0.1 2.1
のびる のびる 3 2 0.1 0.0 0.5
青唐 ししとうがらし 4 1 0.1 0.0 0.2
はじかみ しょうが 2 1 0.0 0.0 0.3
合計 78 70 6.5 3.2 4.2

働きかける栄養素・成分を含む旬の食材

筍(たけのこ)

4月頃から出回る筍は、まさに春を告げる野菜の代表格。整腸作用のある食物繊維、セルロースが豊富に含まれています。不溶性食物繊維であるセルロースは体内で水を吸収して膨らみ腸管を刺激するため、便通を促します。また、有害物質を吸着して体外に排泄するため、動脈硬化やがんを抑制する効果も高いといわれています。体内の余分なナトリウムを排出して血圧を安定させる働きがあるカリウムも豊富で、高血圧の改善にも役立つとされています。

【その他の期待される働き】

高血圧予防、がん抑制、糖尿病予防、味覚機能維持改善、細胞老化防止など

内臓・免疫によいとされる春の食材

蛤(はまぐり)

6月の産卵期に備えて栄養を貯える、3~4月が最もおいしいとされる蛤。旨みのもとであるアミノ酸には、内臓の働きを強化するさまざまな成分が含まれています。たとえば、タウリンには肝機能の解毒を強化し糖尿病予防の働きが、ベタインには肝機能の強化や胆汁の生産を促進する働きがあります。おいしく食べて内臓を健康に保ちましょう。

薇(ぜんまい)

薇は食物繊維が豊富な春の山菜です。食物繊維は消化酵素によって分解されず、腸内の善玉菌の繁殖を活性化することで便の量を増やし、腸内環境を整えます。春の山菜には苦味が強いものが多くありますが、それは苦味成分であるポリフェノールが含まれているためです。季節の野菜をしっかり摂って、生活習慣病や老化を防ぎましょう。

【その他の主な旬の食材】

鮎魚女(あいなめ)、鯵、鰹、鰈(かれい)、黍魚子(きびなご)、鯛、太刀魚、鮪、眼張(めばる)、赤貝、浅蜊、栄螺(さざえ)、常節(とこぶし)、青柳、蛤、帆立貝、海松貝(みるがい)、烏賊、桜蝦(さくらえび)、蝦蛄(しゃこ)、天草、若布、アスパラガス、芥子菜、カリフラワー、キャベツ、莢豌豆(さやえんどう)、セロリ、空豆、菜の花、韮(にら)、葱、ブロッコリー、南瓜、蕪、芹、パセリ、土筆、蕗の薹、椎茸など

料理人の知恵袋

魚を上手に焼く

焼魚ほど、よく食卓にあがるおなじみの魚料理でありながら、いまひとつ、うまくいかない!ということはありませんか?まずは、盛り付けの際、表になる面から焼くと覚えてください。
魚を上手に焼くには昔から遠火の強火といわれます。片面が60%ほど焼けたら、一度だけひっくり返すようにしましょう。何度もひっくり返さないようにするのがコツです。

献立・料理 富田正藤(米村)
全国料理業生活衛生同業組合連合会 著

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脳・記憶への働きかけが期待できる

目・視力への働きかけが期待できる

骨・関節への働きかけが期待できる

皮膚・粘膜への働きかけが期待できる

内蔵・免疫への働きかけが期待できる