アンチエイジングのための日本料理 四季のお献立
献 立 | 食品名 | 重量 (g) |
エネルギー (kcal) |
たんぱく質 (g) |
脂質 (g) |
炭水化物 (g) |
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すっぽん小鍋立 | すっぽん 水菜 長葱 焼き豆腐 かつお・昆布だし しょうが |
243 | 155 | 12.9 | 10.0 | 2.0 |
合計 | 243 | 155 | 12.9 | 10.0 | 2.0 |
働きかける栄養素・成分を含む旬の食材
鼈(すっぽん)
鼈は冬眠に備えて栄養を貯えるため、初冬には脂がのりもっともおいしいとされています。骨組織へのカルシウム定着を促進する働きがあるコラーゲンを多く含んでおり、骨や歯を丈夫にして骨粗しょう症を防ぐのに役立ちます。コラーゲンは関節や軟骨の成分にもなりますので、関節炎の予防も期待されます。また、皮膚や血管の老化を防いで若々しい肌を保つという効果もあります。
コラーゲンはゼラチン質となって溶け出しますので、鍋料理などのスープや煮汁も残さず食べるようにしましょう。
【その他の期待される働き】
皮膚機能維持改善、免疫力強化など
骨・関節によいとされる冬の食材
公魚(わかさぎ)
焼く、煮る、揚げる、干すなど、幅広い食べ方が楽しめる公魚。さまざまな調理法で丸ごと食べられる、カルシウム源として理想的な食材です。カルシウムと協力して骨や歯を作る主成分となるリン、カルシウムやリンの吸収を助けるビタミンDも含んでいるので、丈夫な骨作りに効果的といえるでしょう。
小松菜(こまつな)
小松菜は、江戸時代にアブラナと蕪の交雑によってできたものです。β-カロテンやビタミンCの他、カルシウムを豊富に含む野菜で、骨粗しょう症や虫歯の予防に有効とされています。また、カリウム、鉄分、亜鉛などのミネラルも多く含んでいます。アクが少なく下茄でが不要なので調理がしやすく、カルシウムやビタミンを手軽に摂取することができます。
【その他の主な旬の食材】
鮎魚女(あいなめ)、笠子(かさご)、鰍(かじか)、銀鱈、鰰(はたはた)、平目、河豚、鰤(ぶり)、むつ、眼仁奈(めじな)、白魚、螺貝(つぶがい)、常節(とこぶし)、鳥貝、青柳、エスカルゴ、芥子菜、カリフラワー、野沢菜、白菜、大根、椎茸など
料理人の知恵袋
だしの取り方、使い道
一番だし…大きな鍋に、底の直径より少し小さめの昆布を1牧人れて水を8割ほど入れる。沸騰直前に取り出し、沸騰したら鰹節をふたつかみほど入れて火を止め、鰹節が沈んだらこす。お吸い物、茶碗蒸、うどん、蕎麦などに。
二番だし…一番だしで取り出した昆布と鰹節を使い、水から煮出し、5分程度煮たらこす。味噌汁、煮物、炊き込みご飯などに。
献立・料理 富田正藤(米村)
全国料理業生活衛生同業組合連合会 著