アンチエイジングのための日本料理 四季のお献立
献 立 | 食品名 | 重量 (g) |
エネルギー (kcal) |
たんぱく質 (g) |
脂質 (g) |
炭水化物 (g) |
---|---|---|---|---|---|---|
白子柚子漬け | ふぐ白子 ゆず | 30 | 25 | 5.6 | 0.1 | 0.2 |
赤貝手鞠鮨 | あかがい めし 米酢 車糖・上白糖 食塩 | 32 | 45 | 1.5 | 0.1 | 9.1 |
松の実粕帝羅 | まつの実 すけとうだら 全卵 クリームチーズ まつすり身 | 28 | 63 | 3.7 | 4.8 | 1.1 |
巻鮃 | ひらめえんがわ しょうが | 20 | 20 | 3.8 | 0.4 | 0.1 |
寒鯖昆布巻 | まさば 真昆布 | 34 | 58 | 4.8 | 2.2 | 11.1 |
鰯一味干し | まいわし | 19 | 41 | 3.8 | 2.6 | 0.1 |
竹萵苣薹 | たけちしゃとう | 11 | 1 | 0.1 | 0.0 | 0.3 |
合計 | 174 | 253 | 23.3 | 10.2 | 22.0 |
働きかける栄養素・成分を含む旬の食材
平目(ひらめ)
高たんぱく・低脂肪でヘルシーな平目。脂肪が少ないのに味がよいのは、たんばく質のアミノ酸バランスがよいことに起因しています。必須アミノ酸が理想的形で含まれている良質なたんぱく質は、脳の機能を活性化させるには必要不可欠な栄養素です。
1~2月の寒平目は脂が適度にのっており、一番おいしい時期です。寿司ネタとしても人気のえんがわは尾びれの付け根にある筋肉で、コラーゲンや脂肪も豊富に含まれています。
【その他の期待される働き】
皮膚機能推持改善、血栓防止、動脈硬化予防、骨の強化、眼精疲労改善、がん抑制など。
脳・記憶によいとされる春の食材
金目鯛(きんめだい)
たんぱく質、脂肪とも豊富に含まれる金目鯛。脂肪が多い食材ですが、脳細胞を活性化する働きとともに、血栓を予防するIPA(EPA)やDHAが豊富なので、安心して食べることができます。美しい赤色は、アスタキサンチンというカロテノイド系の色素によるもので、胃潰瘍や動脈硬化の予防効果、ストレスによる免疫の抑制効果などが期待されます。
銀鱈(ぎんだら)
鍋物や酒蒸しなどの煮物としても、焼いて食べてもおいしい銀鱈。
脂肪分が多い魚で、その分、脳細胞を活性化するDHA、血行を促進するIPA(EPA)などが豊富に含まれています。またビタミンAも含有量が多く、皮膚や粘膜を丈夫にし、ウイルスや菌に対する抵抗力の向上をはかることができます。
【その他の主な旬の食材】
鮎魚女(あいなめ)、鮟鱇(あんこう)、鰍(かじか)、鰆(さわら)、柳葉魚(ししゃも)、鱈、鰰(はたはた)、鰤(ぶり)、ほっけ、むつ、眼仁奈(めじな)、八目鰻(やつめうなぎ)、薩摩芋など
料理人の知恵袋
焼魚の下ごしらえ(味付け)
焼く30分~1時間ほど前に一度全体に軽く塩を振っておきましょう。塩を振り、その際に出た水分を拭き取ることで、魚の生臭さなどを消すことができます。水分をよく拭き取った後に、味付け用の塩を振ります。また、味付けではありませんが、尾や鰭(ひれ)にはたっぶりとつけておくと、焦げ落ちてしまうのを防いでくれます。また、味付けの塩に砂糖をほんの少々混ぜると、焼きあがりの色がきれいにつきます。
献立・料理 富田正藤(米村)
全国料理業生活衛生同業組合連合会 著