アンチエイジングのための日本料理 四季のお献立

冬の献立 煮物
献 立 食品名 重量
(g)
エネルギー
(kcal)
たんぱく質
(g)
脂質
(g)
炭水化物
(g)
鮟肝風呂吹大根 あんこうきも 大根 74 99 2.3 8.5 6.6
車海老そぼろ餡掛け くるまえび 清酒 食塩 12.5 15 3.1 0.1 0.0
芥子の実 けし 1 6 0.2 0.5 0.2
菜花 なばな 5 1 0.2 0.0 0.2
合計 92.5 121 5.8 9.1 7.0

働きかける栄養素・成分を含む旬の食材

鮟鱇(あんこう)

身の約85%が水分で栄養素は少ない鮟鱇ですが、鮟肝として食される肝は栄養価が豊富です。約40%が脂質で、不飽和脂肪酸DHA、IPA(EPA)が多く含まれている部分。皮膚や粘膜を丈夫にするのに欠かせないビタミンA、新陳代謝を高めるビタミンEを含んでおり、肌の潤いを保ち老化を予防する働きが期待されます。
また、カルシウムの吸収を助けるビタミンDなど、ビタミンやミネラルも豊富で、心身を健やかに若々しく保つ栄養の宝庫ともいえるでしょう。

【その他の期待される働き】

血栓防止、脳機能維持改善、動脈硬化予防、細胞老化防止、がん抑制など

皮膚・粘膜によいとされる夏の食材

海苔(のり)

日本の食文化に欠かせない海苔は、ビタミン類を豊富に含む健康食材です。なかでもとくに多く含まれているのは、β-カロテン。皮膚や、鼻、喉などの粘膜を丈夫にして、免疫力を高める効果もあります。体調を整えるカリウムやマグネシウム、整腸作用のある食物繊維、体内代謝の促進に関わるヨウ素などのミネラルも豊富です。

水菜(みずな)

伝統的な京野菜である水菜は、やわらかく上品な味わいが好まれています。漬け菜の利用が多いのですが、最近ではサラダとして生のまま食べるというケースも増えています。コラーゲンの生成になくてはならないビタミンCを豊富に含んでおり、しみやそばかすの防止、肌のきめを整えるといった効果が期待されますので、美しい肌作りのためには積極的に摂りたい野菜です。

【その他の主な旬の食材】

平目、河豚、八目鰻、海鼠(なまこ)、カリフラワー、春菊、セロリ、葱、野沢菜、ブロッコリー、南瓜、人参、蓮根、芹など

料理人の知恵袋

餡掛けのおいしい作り方

ご家庭では、おかずとしてだけではなく、丼物や焼きそば、チャーハンなどにも使われる餡掛け。独特のとろみとアツアツがおいしいですがこの餡掛けを上手に作るには、水と片栗粉は1:1の割合で用意し、水と片栗粉を合わせてもすぐに混ぜず、しばらくおいて、使う直前によく混ぜ合わせるのがコツです。あとは加熱してとろみが出てもすぐに火を止めないようにすると上手にできます。

献立・料理 富田正藤(米村)
全国料理業生活衛生同業組合連合会 著

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脳・記憶への働きかけが期待できる

目・視力への働きかけが期待できる

骨・関節への働きかけが期待できる

皮膚・粘膜への働きかけが期待できる

内蔵・免疫への働きかけが期待できる