アンチエイジングのための日本料理 四季のお献立

夏の献立 焼き物
献 立 食品名 重量
(g)
エネルギー
(kcal)
たんぱく質
(g)
脂質
(g)
炭水化物
(g)
鱸蕗味噌焼 すずき ふきのとう 米みそ・甘みそ 33 38 5.7 1.2 0.7
平貝黄身焼 とまとみつ煮 たいらがい 卵黄 ミニトマト 36 30 4.4 0.7 1.4
ゆかり長芋 ながいも 11 7 0.2 0.0 1.5
スナック隠元の稲荷巻 スナックえんどう 油揚げ 8 10 0.5 0.7 0.6
合計 88 85 10.8 2.6 4.2

働きかける栄養素・成分を含む旬の食材

鱸(すずき)

成長するにつれて名前が変わる出世魚で、3~4年以上たって鱸と呼ばれる頃には60cm以上に成長します。成長するたびに脂が乗っておいしくなり、夏の洗いはとくに美味。低脂肪・高たんばくの白身魚で栄養成分は鯛に似ており、脳機能の維持に不可欠なDHAを多く含んでいます。
また、眼のビタミンといわれるビタミンAは魚類の中では群を抜いて多く、視力維持改善の働きも期待されます。皮の部分には疲労回復に効果的なビタミンB群が多く含まれているので、焼物の場合は皮も残さず食べるようにしましょう。

【その他の期待される働き】

視力維持改善、血栓防止、動脈硬化予防、皮膚・粘膜の保護、貧血改善、骨の強化など

脳・記憶によいとされる夏の食材

高部(たかべ)

高部は産卵前の7~8月が旬。小ぶりながら脂肪が多いのでエネルギーは高めですが、その分、脳を活性化する働きがある不飽和脂肪酸のIPA(EPA)やDHAを多く含んでいます。その他にも、ホルモンバランスを整える亜鉛、造血に役立つ鉄、若さを保つビタミンEも豊富です。

真魚鰹(まながつお)

1年を通して食べることができる真魚鰹ですが、旬は夏。淡白ながらも脂肪がほどよくのった上品な味わいで、たんばく質と脂肪が豊富に含まれます。脳の働きを維持し、生活習慣病を予防する働きをもつ不飽和脂肪酸のIPA(EPA)やDHAの他、骨や歯の強化に不可欠なカルシウム、マグネシウム、リンも多く含んでおり、心身の若さを保つのに役立ちます。

【その他の主な旬の食材】

穴子、鯵、伊佐木(いさき)、鰯、鰈(かれい)、皮剥(かわはぎ)、間八(かんばち)、鱚(きす)、黍魚子(きびなご)、舌鮃(したびらめ)、縞鯵、太刀魚、鱧(はも)、平政、眼張(めばる)、鮎、岩魚(いわな)、鰻(うなぎ)、虹鱒、山女(やまめ)、茄子など

料理人の知恵袋

焼魚の下ごしらえ(焼き方)

串打ち … 魚の裏側に数本縫い串を打ちます。魚をうねらせながら表面に串を出さないようにしっかり安定するように打つときれいです。
針打ち … そのまま焼くと皮が膨張して、その部分だけが黒く焦げてしまうので、塩をする前に数本の金串で魚をブツブツと刺しておきます。この針打ちをしてから塩を振ると塩がよくまわります。

献立・料理 富田正藤(米村)
全国料理業生活衛生同業組合連合会 著

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脳・記憶への働きかけが期待できる

目・視力への働きかけが期待できる

骨・関節への働きかけが期待できる

皮膚・粘膜への働きかけが期待できる

内蔵・免疫への働きかけが期待できる