アンチエイジングのための日本料理 四季のお献立
献 立 | 食品名 | 重量 (g) |
エネルギー (kcal) |
たんぱく質 (g) |
脂質 (g) |
炭水化物 (g) |
---|---|---|---|---|---|---|
平目干し子和え | ひらめ 干し子 | 27 | 25 | 4.8 | 0.5 | 0.0 |
秋鯖 | まさば | 38 | 77 | 7.9 | 4.6 | 0.1 |
鳥貝 | とりがい | 13 | 11 | 1.7 | 0.0 | 0.9 |
剣大根 | 大根 | 19 | 3 | 0.1 | 0.0 | 0.8 |
縒り人参 | にんじん | 1 | 0 | 0.0 | 0.0 | 0.1 |
茗荷 | みょうが | 1 | 0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
山葵 | わさび | 4 | 4 | 0.2 | 0.0 | 0.7 |
むらめ | むらめ | 1 | ||||
合計 | 104 | 120 | 14.7 | 5.1 | 2.6 |
働きかける栄養素・成分を含む旬の食材
秋鯖(あきさば)
季節を問わず味わえる鯖は、家庭の食卓でも定番の食材。脳細胞を活性化させるDHA、脳の形成に欠かせない良質のたんばく質は、魚でもトップクラスの含有量です。とくに秋の鯖は脂がのっておいしいだけでなく、栄養価も優れています。不飽和脂肪酸のIPA(EPA)やDHAが含まれる脂質は通常12%程度ですが、10~12月には20%を超えます。また、血合い肉には糖質や脂質、たんばく質などを効率よく代謝してくれるリボフラビン(ビタミンB2)が非常に多く含まれているため、脂っぽい食事を好む方は積極的に摂ることをおすすめします。
【その他の期待される働き】
血栓防止、動脈硬化予防、細胞老化防止、貧血改善、老人性認知症予防、がん抑制など
脳・記憶によいとされる冬の食材
鮗(このしろ)
鮗は出世魚で、その前は寿司ネタとしておなじみの小鰭(こはだ)です。良質のたんばく質、脂質が豊富で、脳細胞を発達・活性化させ情報伝達・神経組織の機能を維持するDHAも含まれるため、老人性認知症を改善させる働きも期待されています。
薩摩芋(さつまいも)
イモ類の中でもビタミンCの含有量が最も多いのが薩摩芋。脳神経伝達物質をスムーズにさせる働きを持つどタミンCは加熱に弱いのですが、薩摩芋はその栄養価を損なわないのが特徴です。また、脳機能維持改善の成分として最近注目されている、コリンも含まれています。
【その他の主な旬の食材】
鯵、甘鯛、鰯、梶木(かじき)、鰹、かます、鮭、鰆(さわら)、秋刀魚、柳葉魚(ししゃも)、舌鮮(したびらめ)、鯊(はぜ)、平目、ほっけ、鯔(ぼら)、鱒、眼仁奈(めじな)、鮎、鰻(うなぎ)、茄子など
料理人の知恵袋
盛り付けのコツ(刺身)
お刺身の盛り付けには大きめな平らな皿を用意し、盛り付けるとよいでしょう。隣同士が近すぎないように配置し、大根のつまwを高めに盛り、その上に大葉などを敷くと色合いもきれいになります。赤身や同じ系統の刺身ばかりではなく、白身の魚や、烏賊・貝なども使い色彩に気を配るときれいに盛り付けられます。つまは、大根だけでなく、人参なども使うときれいです。
献立・料理 富田正藤(米村)
全国料理業生活衛生同業組合連合会 著