調理師日誌

2023年3月号編集後記

梅見月の2月から花見月の3月になり、今年の桜の開花予想は例年より早まると報じられています。新型コロナウイルス感染症も収束の段階にあり、政府ではマスク着用も学校の卒業式の時期に合わせるかのように「3月13日」から緩和され、着用は「個人の判断」となります。

電車・バスなどの混雑する通勤時間帯や医療機関を利用する場合、重症化リスクの高い高齢者施設等を訪問する場合などを除き、3月13日以降は容認されることになります。もっとも花粉症(今年は花粉の量が異常に多い)の方には時節柄マスクが手放せないようです。

三年間も着用していると引き続き抵抗なく着用できる自分がいるのも事実です。なお、飲食店などの接客業では対応に戸惑うケースも想定されますので、業種別の対応マニュアルを改訂する案もあり、いずれにしても当分は様子見となり、落ち着くのはコロナ感染症の医療扱いが二類から五類になる5月の連休明けとなりそうです。

春分は二十四節気の一つで、春分の日は太陽の中心が春分上に来たときのことをいい、陽暦では3月20日頃(今年は21日)春の彼岸(前後3日ずつの1週間)の中日に当たり、昼夜の長さがほぼ同じになります。

春分の日は国民の祝日で、自然をたたえ生物をいつくしむ日とされています。明治の頃に始まったお彼岸のおはぎは、春は牡丹にちなんでぼた餅、秋は萩にちなんだ名称になつています。地方によっては重詰めにしたおはぎをお世話になっでいる人に配り歩く風習も残っているようです。

桜花爛漫の春も間近に迫り、今春は3年ぶりに心置きなくお花見ができるようです。「花より団子」になりがちですが、しばし風流を楽しみながら花見の宴の献立で日本料理を楽しんでいただきましょう。

編集長 日比野隆宏

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