調理師日誌

2022年8月号編集後記

残暑お見舞い申し上げます

青く晴れ渡る空に突然雷が鳴り響くことを「青天の霹靂(へきれき)」といいます。へきれきとは雷鳴つまりかみなりのことで神鳴りが語源といわれています。地方によっては昔から雷のことを雷様(らいさま)とか幼児語でゴロゴロ様などと呼ばれてきたようです。

雷神の昔話には「雷神は鬼のような姿をして雲の上におり、虎の皮のふんどしをしめ、輪形に連ねた小太鼓を背負い手にバチを持って打ち鳴らす神とされ、人間のへそを好み、子供心にもへそを出していると取られてしまう」などとといわれていました。今では雷の正体は、電気を帯びた雲と雲の間や雲と地表の間に起こる放電現象のことで、天空に稲光(稲妻)が走り、ごろごろと大音響をたてて落ちる(落雷)ことで建物や樹木、人などに被害を及ぼし、感電死する恐れがあり、時にゲリラ豪雨をともなう雷雨注意報には十分気をつけたいものです。

先日行われた参院選挙中の7月8日、奈良県の候補者の応援に訪れていた安倍晋三元首相が街頭演説の最中に銃撃されて死亡しました。あまりにも一瞬の出来事でにわかに信じがたい事件でした。犯人の真の標的は目下岸田内閣を混乱させている旧統一教会にあったことがわかり、いずれにしてもあってはならない不条理な事件でした。

それにつけても、5月の連休後には収束が期待された新型コロナが瞬く間に変異し、7月には第七波と思われる感染者数が急拡大しています。経済優先の方針のもとに行動規制もままならぬ状況では、全国の医療現場も熱中症と陽性者及び急病人の受け入れ体制が崩壊寸前の実情にあり、ともかく各自が熱中症とコロナに感染しないよう最善を尽すことを心がけましょう。

編集長 日比野隆宏

This entry was posted in 編集後記 and tagged , , . Bookmark the permalink.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です