調理師日誌

2022年3月号編集後記

東京五輪から半年後の2月、中国で開催された無観客の冬季北京五輪も日本人選手の大健闘が目立ちました。メダル数は金が3、銀が6、銅が9個で計18個と冬季五輪の国内史上最多となり、4位から8位までの入賞も25(競技数)を記録しています。国としての参加が認められないため、個人参加となったROCのワリエナ選手のドーピング疑惑がまた問題となりメダルのお預けのまま異例の閉幕となりました。

次回の2026冬季五輪はミラノとなっていますが、その後の開催地に再び札幌が名乗りを上げているようです。札幌といえば今年も恒例の大通り会場の「さっぽろ雪まつり」が昨年同様コロナの感染拡大状況を踏まえて中止になりました。

今冬は北海道を含め日本海側の記録的な大雪が日常生活を脅かしており、2月24日には千歳空港が雪のため全便欠航しました。豪雪地帯で有名な青森県酸ヶ湯温泉では422cmを超えていますが、平成30年以来の山陰から北陸地方にかけての大雪は、夏の豪雨の線状降水帯に倣うような「線状降雪帯」と称される気象現象の影響であるといわれています。

“知られざるニッポン”の話題の一つに観測史上「積雪世界一」の記録が上げられます。昭和2年2月14日に観測された岐阜県と滋賀県にまたがる伊吹山(1,377m)山頂で伊吹おろしの季節風がもたらした1,182cmの記録が残されています。

ワクチン接種の遅れが懸念されるも、オミクロン株の感染はどうやらピークアウトし、延長されているまん延防止も期限の3月6日には全面解除が予測されています。河津桜の映像が春の到来を告げ、今年こそ桜花爛漫の下で、日本料理の宴が催される日を待ちたいものです。

編集長 日比野隆宏

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