調理師日誌

2022年2月号編集後記

古来より「風邪は万病のもと」といわれてきました。語源を知る本によると「風邪の語源は”風”。神代の人にとって風は単なる自然現象ではなく、神風という言葉が示しているように、神が往来するときに伴うと信じられていた。特に、悪霊が吹かせる邪悪な風は、人間の体に障(さわ)りをもたらすとして病気にかぜの語を当て、”風邪”とした。」とあり、「今日の医学ではかぜの原因の8、9割までがウイルス、残りが細菌やマイコプラズマによることが解明されている。また、インフルエンザウイルスによるインフルエンザ(流行性感冒)には、大流行の周期があり、世界的に死者が出る。風邪は万病のもと、気をつけたい」と結んでいます。

ついでに、風邪の症状の一つ「くしゃみ」の語源は、古代人にはくしゃみをすると死ぬというような俗信があり、体を休めて、くしゃみを止める呪文として「休息万命(くそくまんみょう)、休息万命」と唱えたものが、「くさめ、くさめ」となり、くさめがくしやみに転じたと説明されています。現代ではもっぱら花粉症によるくしやみが一般的になりました。

年も改まり、今年こそはようやくコロナ禍から解放されると思ったのも束の間、元の木阿弥とはこのことで、オミクロン株に変異してあっという間に感染が急拡大し、国内では1月中に8万人を超える勢いです。3回目のワクチン接種も経口薬も間に合わず、政府の対応も遅れをとり、同時に社会経済をまわすとの施政方針は足踏み状態のようです。このほど、政府の発表によるとコロナ禍による異常なインバウンドの停止で、訪日外国人の旅行客は年間25万人にとどまり、2019年の3,188万人には遠く及ばない数字となったようです。

起死回生の策はひとえにコロナの収束にあります。北京での冬季五輪も無観客で始まりますが、当会恒例の新春懇親会も延期となりました。くれぐれも感染にはご注意下さい。

編集長 日比野隆宏

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