調理師日誌

2019年12月号編集後記

 波乱に満ちた本年も暮れようとしています。5月には平成から令和へと元号が変わり、明治・大正・昭和の世代がさらに遠くなる一方で、少子高齢化の波は高まるばかりです。100歳以上のお年寄りが7万人を越えて、世界一の高齢者として116歳の福岡県在住田中力子(かね)さんがギネスに認定されています。

 今年の出来事を象徴する流行語大賞も「ONE TEAM」(ワンチーム)に決まりました。ラグビーのワールドカップ日本大会で初の8強入りを果たした日本代表チームのスローガンでした。高齢者の「免許返納」や「軽減税率」、「闇営業」、「令和」、タピオカブームの「タピる」、新星渋野日向子の「スマイリングシンデレラしぶこ」、国土交通省の「計画運休」などもノミネートされました。

 目下、〆切り後に連日下半期の国会を紛糾させ、メディアを賑わしているのが安倍首相の「桜を見る会」の招待客問題です。招待客名簿(データ)の保存は1年以内とされているとはいえ、連休明けに廃棄するのはむしろ来年のためにならないのではと思うのですが。

 新国立競技場も完成し、来年7月24日~8月9日に開催される東京2020オリンピック・パラリンピックもカウントダウンとなりましたが、五輪のラストシーン(未定)を飾るマラソンも高温注意報が予想される東京の気温を考慮し、急遽、北海道の札幌会場に変更となりました。世界中の選手や関係者、観客が大挙して日本を訪れるわけですが、日本食の需要は果たしていかばかりかと思う次第です。

 途中から編集長の大役を担うこととなりましたが、来年も宜しくご指導願います。

編集長 日比野隆宏

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