調理師日誌

2017年11月号編集後記

 衆議院ならではの宝刀を抜いた安倍首相による〝冒頭解散〟は野党にとって奇襲作戦も同然でした。風雲急を告げる大型台風21号が日本列島を襲う悪天候の中、解散総選挙が強行されました。選挙運動も政策論争より誹誘中傷合戦に明け暮れ、自民党小泉進次郎氏全国行脚の独壇場が功を奏し、自民党が全465議席のうち単独で284議席を獲得、自公で300議席を超えるという驚異的な数字で与党の圧勝に終わりました。

 それに引き換え、安倍独裁政権を倒そうと「日本をリセットする」と宣言し、にわかに野党第一党を目指し「希望の党」を結成した小池百合子代表は、民進リベラル派を傲慢にも「排除する」と発言した途端に国民の顰蹙(ひんしゅく)を買い、立憲民主党にも及ばず惨敗を喫する結果となりました。それにしても、昨年夏の都議選を席巻した「都民ファースト」の勢いはどこへやら、今後の都政への影響が懸念されます。

 選挙権を18歳に引き下げ、期日前投票数が大きく伸びたにもかかわらず、台風のせいとはいえ、戦後2番目の低投票率53.68%に止まり、国民の約半数が選挙権を放棄したことになります。この際、一人でも多く投票できるような方法を考案して欲しいものです。

 晩秋ともなれば温泉宿が恋しくなる季節ですが、日本の温泉法では泉温が25℃以上か溶存物質を1kg中に1g以上含有するいで湯を温泉といい、鉱泉は鉱物またはガスを多量に含む泉水を称しており、狭義には冷泉だけを呼んでいます。

 最新人気の「にっぽんの温泉100選」によると(1)草津(2)指宿(3)下呂(4)別府八湯(5)有馬(6)道後(7)湯布院(8)登別(9)黒川(10)城崎がベスト10で、以下和倉、箱根湯本、高山、玉造、伊香保、奥飛騨、月岡、蔵王、嬉野、山城と続いています。

編集長 富田正藤

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