調理師日誌

2024年4月号編集後記

3月号の編集後記で述べた暖冬の予想が見事に狂い、3月の陽気は寒の戻りと低温の影響で桜前線が停滞し、全国の桜の開花が遅れています。現状では4月に持ち越されるようです。
東京の開花宣言は靖国神社のソメイヨシノの標本木に、5輪以上の花が咲いた時に報じられ、現時点では3月29日に開花して4月4日が満開になると予想されています。

咲き乱れる満開の桜は花見時や花盛り、桜花爛漫とも称され、遠方の桜は花霞とも表現されて。”春爛漫”の主役となります。百花繚乱のどの花よりも勝り日本人に親しまれてきました。桜花はまたその散り際の風情も日本人の心を動かす魅力があり、花吹雪(はなふぶき)や花散里(はなちるさと)、川面に散って流れる花筏(はないかだ)の模様など、今風にいえばインスタ映えのする光景といえます。

近年、最も開発が進んでいるのが人工頭脳(AI)とやらで、生成AIによる人物の顔や音声をそっくりに作られたモデルが公開されて話題になっています。このまま進化すれば将来は人生百年時代どころか、従来の口ボットに代わる高性能なAI人間が出現するのも夢では
ないように思えてきます。

とはいっても人類が絶滅危惧種になるようなことはなく、月に降り立つ宇宙旅行の夢も含めて、まずは足下を見つめながら感情の赴くままに人生を謳歌したいものです。

永朋舎の新春懇親会も盛会裡に終了し、風薫るゴールデンウイークを迎えますが、9月の創立三十周年記念号に向けて、編集部一同、粛々と準備を進めていきたいと思います。会員皆様のご協力をお願い申し上げます。

編集長 野澤 武

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