調理師日誌

2023年12月号編集後記

2023年の流行語大賞は「アレのアレ」でした。阪神のリーグ優勝アレと日本シリーズを制したアレのことですが、アレコレ言ってる場合でないのが2年後の大阪・関西万博のことで、予算総額が最大2,350億円にもなる上に、日本館建設費用が360億円を計上することになると言います。

開幕まで500日を切ったのに遅々として進まない工事も不安要素ですが、海外のパビリオン(展示館)出展申し込みも少ないようで、入場券が発売されたものの関西圏の市民の反応は鈍く先行き不透明です。開催後のインバウンド等による経済効果を期待する向きもあるようですが、停滞していたコロナ禍後のカンフル剤になるでしょうか。

異常気象は相変わらずですが諸物価の上昇と金相場の高騰がやまない一年になりました。

古今東西世の中にはお金持ちが沢山いますが、一方ではにわかに金持ちになることを成金といいます。藤井八冠ではありませんが、将棋では歩(歩兵の略=雑兵)でも敵陣に入れば「と金」となり、金将と同じ働きをすることから出た言葉で、多くの場合、成金趣味とか土地成金というように軽蔑の気持ちを込めた言葉になっています。

ところで、誰もが認める正真正銘のお金持ちになりそうなのは、目下MLBで話題を独占しているFA選手大谷翔平でしょう。人気絶頂で超大型トレードの行方が連日報道されており、在籍中のエンゼルスからどの球団に移籍するのか、その契約金が総額5億ドル(約735億円)以上といわれているようです。今年も二刀流で大活躍し、ホームラン王とMVPに輝き、観客は元よりCMやキャラクターグッズの売り上げは天井知らずの様相を見せています。

行く年来る年、大詰めの時期となりました。永朋舎の創立三十周年式典は来年秋に予定されています。一年間、ご愛読いただきました会員の皆様にはどうぞ良いお年をお迎え下さい。

編集長 野澤 武

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