調理師日誌

2022年10月号編集後記

9月27日、去る7月8日に奈良県で凶弾に倒れた安倍元首相の国葬が日本武道館で行われました。国内外から約4,300人が参列し、葬儀委員長の岸田首相が追悼の辞を述べ、友人代表の菅前首相は安倍氏が二度日の首相を目指す時に、銀座の焼き鳥屋で背中を押して決断させたことや安倍氏が読みかけていた本(山県有朋)の一説にある短歌を引用し、声を震わせながら弔辞を読み上げると、しめやかな場内に拍手が起こりました。

会場付近の九段坂公園の一般献花には長蛇の列ができ、故人に別れを告げました。折しも、9月19日に英国エリザベス女王の荘厳な国葬の映像がBBCを通して世界中に配信されたばかりでした。国葬として比較する同次元の事柄ではありませんが、賛否両論のある中で挙行された今回の日本の国葬は少なからず禍根を残すことになるようです。

思い起こせば33年前(昭和64年2月24日)の昭和天皇の「大喪の礼」は国事として国民の殆どが喪に服し、皇居から葬場殿の儀が営まれる新宿御苑に向かう沿道で20万人以上が見送り、葬儀には国内外から9,800人が参列したと言われています。

新宿御苑と言えば、安倍元首相の桜を見る会で物議を醸した場所でもあり、「年々歳々花相似たり歳々年々人同じからず」と言われますが、桜を見る会には統一教会の関係者も招待されていたようで、この問題は相当根深い話です。

10月10日は目の愛護デー。ある新婚夫婦の夫が妻に目玉焼を頼んだら、「一つですか?二つですか?」と聞くので「一つでいいよ」と答えると、やがて新妻は片方の目に眼帯を掛けて皿を運んできた。夫は皿の上の目玉焼を見て気絶したという怖い話。もっとも中国料理には「蚊の目玉」のスープがあるという。蚊だけを食べるコウモリの糞から集めるそうで、いくら食欲の秋でもいただけませんね。

編集長 日比野隆宏

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