調理師日誌

2020年10月号編集後記

 実りの秋、食欲の秋というのに寝ても覚めてもコロナ、コロナで東京はじめ全国の感染者数に一喜一憂するこの頃ですが、アクセルとブレーキに例えられるように、待ったなしの経済促進を図れば人の動きが密になり、感染率が高くなります。ほどほどにバランス良く使い分けるには一にも二にもマスク着用の上、密なる環境での接触を避け、徹底した予防を心がけるしかないようです。

 アクセルの部分では1.7兆円を投じるGoToキャンペーン(大半は観光産業を支援するトラベル・キャンペーン)の効果にかかっています。今月から東京都も解放されるため大いに期待されます。また、外食産業も需要を喚起し、食材の生産者を支援するGoToイートもはじまり、地域共通のクーポン利用も合わせて来春三月までの期間限定ではありますが、感染の収束を願いつつ私達の従事する飲食業界が一日も早く回復するよう心底願いたいものです。それにつけても安全で効果的なワクチンの開発が待たれます。

 収穫の秋を迎え、一日も休まず手塩にかけ、農作物を育てる生産者の苦労は計り知れないものがあります。その収穫直前の作物を横取りするという盗難事件(窃盗罪)が横行しています。初夏のさくらんぼから、メロン、西瓜、ぶどう、なし等のフルーツが主体ですが今年は子牛や豚などの家畜も大量に盗まれており、一連の窃盗団によるものと思われますが、ついぞ逮捕されたというニュースは見たことがありません。

 オレオレ詐欺も手を替え品を替えで捕まるのはごく一部、被害者は後を絶ちません。近年はネットによる犯罪も多発しています。「私はだまされない」というNHKの警告番組は重要です。国勢調査の時期ですが彼らの職業欄は気になります。

編集長 日比野隆宏

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