調理師日誌

2021年1月号編集後記

 世界中に蔓延した新型コロナウイルス感染症拡大に明け暮れた令和二年が越年し、コロナウイルス第三波の脅威をそのままに令和三年を迎え、これまで経験したことがない前途多難な思いを強く抱かせます。

 圧倒的な感染者数を更新中の東京都では、重症患者を受け入れる病床数は確保できても同時に必要なスタッフ(医師や看護師)の確保は困難で、まさに医療崩壊寸前であるといいます。本来の病院の使命としてはコロナ以外の一般の患者を犠牲にすることはできません。

 それにつけても時短・自粛の二度日の「緊急事態宣言」の発出が予測される中、コロナ禍の感染源が飲食店の会食にあると目されるのは私たちが従事する飲食業界にとって不運の極みであり、死活問題になりかねません。業態によってはケータリングに切り替えて急場を凌ぐことも可能ですが、接待を伴うような飲食店などはほぼ不可能なことです。

 どのような時代であっても飲食業界が活況を呈さないと明るく平和な社会生活は望めません。何はともあれ今年こそ早期の収束を願いたいものです。

編集長 日比野隆宏

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