調理師日誌

2021年3月号編集後記

 昨年3月号の編集後記の書き出しは「一寸先は闇」(ちょっと先のことも全く予知できないことのたとえ)とあって、「新型コロナウイルス感染症」が世界中に蔓延し、一億一千万人以上の感染者と250万人の死者を出し1年後の今になっても収束していないという状況は想定できませんでした。感染拡大予防のために緊急事態宣言が二度も発出され、飲食業界のみならず日本経済に与えた影響は計り知れません。

 2月から国内でもようやくファイザー製のワクチン接種が始まり、優先接種の医療従事者から65歳以上の高齢者、基礎疾患のある方等、順次2回接種が実施されます。接種対象者には各自治体からクーポン(接種券)が郵送され、16歳以上の全国民が無料で受けられることになっています。

 平成23年(2011年)3月11日、宮城・福島・岩手県が巨大地震と大津波、原発破壊に襲われた「東日本大震災」。あれから10年がたちますが、完全復興にはほど遠い現状が報道されるのを見るにつけても大自然の脅威に圧倒されるばかりです。原発の問題もさることながら、地球温暖化の弊害が日本の春夏秋冬の原風景を少しずつ狂わせ、自然界の生態系までも脅かしているように思えます。

 今年の桜の開花予想は福岡の3月18日、東京の3月21日と言われていますが、いずれにしても昨年同様、今宵の“花見の宴”は密を避け時短の制限の中で行われます。桜花爛漫の春が一日も早く戻ってほしいものです。

編集長 日比野隆宏

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