調理師日誌

2020年7月号編集後記

 この度の新型ウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言により経済及び営業活動が停止し、甚大な被害を被られた賛助会員、関連商社の皆様方には謹んでお見舞い申し上げますとともに、感染症の早期収束を願い、再開された営業活動による景気回復をお祈り申し上げます。

 新型コロナウイルスの世界の感染者数が6月30日現在でついに1千万人を超えてなお増え続けており、1位 米国の263万人、2位 ブラジルの140万人、3位 ロシアの64万人と桁違いに多く、これに対し日本は1万8,700人と極端に少ないと言うことでWHOでも注目されています。

 日本人の日常生活におけるマスク使用や手洗いの習慣など、根強い衛生観念の普及による影響も考えられるようです。今後の第二波、三派が予測されるという深刻な話題が絶えない中、アフリカ、中国、インドなどで大量のバッタ(サバクトビバック)が発生して最大1千億匹が襲来し、農作物の被害による食糧難は勿論、交通インフラが麻痺して物流が途絶えるなど、あらゆる生活が脅かされていると報じられています。島国の日本に来襲する可能性は低いようですが、地球規模的観測ではコロナ禍の後はバッタ禍が予測されるという見方もあります。人類にとって、皮肉にも目に見えないウイルスと目に余る虫との戦いには終わりがないということかも知れません。

 業界団体の本年度の通常総会は委任状主体の見なし総会が多くなりました。イベントや懇親会も中止や延期となり、9月開催予定の第40回日本料理全国大会(主催=公益社団法人日本全職業調理士協会)も来年に延期となりました。猛暑の折、会員の皆様にはコロナウイルスと熱中症にご注意願います。

編集長 日比野隆宏

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