調理師日誌

2020年6月号編集後記

 この度の新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言により産業経済全体が停滞し、甚大な被害を被られた賛助会員、関連商社の皆様方には謹んでお見舞い申し上げます。

 国内の感染者数も落ち着きはじめ、5月下旬には緊急事態宣言が全面的に解除され、疲弊しきっていた経済活動も一斉に再開されましたが、第二波、第三波の流行も予想され、依然として先行き不透明な状況にあります。新しい生活様式にもあるように、今後も不要不急の外出を自粛し、マスクを着用して三密(密集・密接・密閉)を避け、自己管理による健康チェックを怠らず職場に臨む必要があります。新型コロナウイルス感染の一日も早い完全収束を願うとともに飲食店経営及び景気の早期回復を期待したいものです。

 東京オリンピック・パラリンピックの延期もさることながら、春から夏にかけてのあらゆるスポーツやイベントが中止または延期になっていましたが、すでに経済効果のないまま無観客での大相撲や競馬が行われています。梅雨時とはいえサッカーやプロ野球もいよいよ開幕となります。当面は無観客で行われるということですが、春の選抜に続き、夏の甲子園(高校野球)も中止になりました。甲子園出場を夢見て猛練習し、県予選に臨もうとしていた球児には唯一の目標を失い、途方に暮れるニュースの場面が印象的でした。

 このほどプロ野球の阪神と甲子園球場が製作し、全国の高校三年生の野球部員(約5万人)に甲子園の土をカプセルに入れたキーホルダーを贈呈するという粋な計らいの情報がありました。今年は負けたチームの選手が泣きながら土を袋詰めする場面がない代わりに閑古鳥が鳴くこと請け合いです。

編集長 日比野隆宏

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