調理師日誌

2018年11月号編集後記

 創立二十五周年記念式典並びに祝賀会が皆様方のご支援ご協力により滞りなく盛況裡に開催することができました。菊香る良き日に帝国ホテル東京の孔雀の間に於いて全国各地より関係者の皆様にご来駕の栄を賜り、この場をお借りし改めて心から厚く御礼申し上げます。

 今後におきましては、業界の発展を願い永朋舎のさらなる飛躍を期して精進努力してまいりますので変わらぬご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。

 本年も残すところ2ヶ月を切り、幕末の志士が活躍するNHK大河ドラマ「西郷どん」も明治h維新の新政府の下、熾烈な争いを繰り広げており盟友大久保利通との激突を迎えようとしています。

 西郷どんこと西郷隆盛は薩摩藩の下級武士の子として生まれ、日本の英雄100人の一人として崇められています。永山久夫著「歴史は食で作られる」によると、六尺豊かな大男(身長180cm、体重120kg)と伝えられており、太い眉毛に黒ダイヤのようなキラキラ輝く大きな目玉があり、その日で一度見つめられると誰しも忘れることができなかったという。また巨漢に似合わず酒には弱く好物はカステラと伝えられているように大の甘党で、料理では甘く味付けされた豚骨料理や鰻の蒲焼を好んで食し三人前はペロリと平らげたという。

 西郷の優れた資質は枝葉末節にこだわらず物事の本質をずばりと掴み取る点にある。茫洋としてつかみどころがないように見えるのは、胆が据わっているためで生来の特性であり、好物の黒砂糖に含まれるカルシウムが図太さを形成したのではないだろうか。

 カルシウムは精神安定効果の高いミネラルで、豚肉や鰻には頭の回転をよくするビタミンB1が多い。鰻には記憶力、集中力、創造性、先見力を高めるDHAと血の巡りを良くするビタミンEが含まれると述べています。

編集長 富田正藤

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