調理師日誌

2017年1月号編集後記

 政府の観光事業計画によると、昨年の外国人観光客2,000万人を基準にして東京五輪の2020年には4,000万人を目標にし、経済効果8兆円を目論んでいます。これが2030年には6,000万人を目指し、15兆円という夢のような数字を描いているようです。その中には物議を醸している問題のカジノの収益?も見込まれているようでまさに捕らぬ狸の皮算用の可能性もあります。

 海外ではすでにギャンブル依存症や犯罪の増加、青少年への悪影響等によって下火の傾向にあり、ラスベガスに次ぐ米国二番目のカジノ都市アトランティック市などは岐路に立たされているようです。日本にはそのようなリゾート施設に頼らない四季折々の自然や風土、温泉地、世界遺産の神社仏閣、歴史的建造物、伝統工芸、伝統芸能、祭り等々魅力的な観光資源があふれています。

 それにもまして人気の高い日本食があります。本物志向の日本料理は勿論のこと、地方創生にもつながる地産地消の郷土料理は国内旅行者以上に外国人には感動を与えるようです。料理人の出番がますます多くなりますように初詣と行きましょう。酉年を迎えて取りあえず神社の鳥居をくぐりましょう。大願成就、商売繁盛、家内安全。

編集長 富田正藤

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