全国うまいもの
大阪府
【県庁所在地】大阪市【地方】近畿地方
【人口】8,863,280人(2011年9月1日現在)
【特産品】お好み焼き、たこ焼、水なす
【県花】梅、桜草【県鳥】モズ
【県木】銀杏
近畿地方の中部に位置し、古くから南西部の大阪湾から上方へ通じる水上交通の要地である。都道府県としては東京都、神奈川県に次いで日本第3位の人口規模を持ち(2009年推計人口)、人口密度は東京都に次いで日本第2位である。県内総生産は東京都に次いで全国第2位。かつては全国の経済・商業の一大中心地として繁栄し「天下の台所」と称された街。近畿地方はもちろんのこと西日本の行政・経済・文化・交通の中心である。

塩昆布【しおこんぶ】
かめばかむほど味がでる
北海道でとれる真昆布「茅部こんぶ」は、幅が広いうえに肉が厚く、味の良さでも日本一とされている。旧松前藩時代には幕府や朝廷に献上され、「御上がりこんぶ」とか「天下こんぶ」と呼ばれ、特別扱いされていた。現在北海道のこんぶを買い入れる県のナンバーワンは大阪である。ダシをとるにしてもこんぶを使うし、大阪の人達のこんぶ好きは今にはじまったわけではない。今でも塩こんぶを専業にしている業者は200以上あるということからもわかる。
「おきな昆布」でつくる「塩昆布」の原料はもちろん茅部こんぶだ。四角に切って酢水で洗い、たまり醤油と調味料の煮汁で煮る。トロ火で約4時間かき混ぜながら煮詰め、タレ切りをしてから乾燥させる。口にすると羊羹を噛んだような歯ごたえである。
お茶漬け、酒肴、お茶うけに。「シイタケ昆布」「マツタケ昆布」や贈答用の詰め合わせもある。
【お問い合わせ】
株式会社おきな昆布 〒542-0081 大阪市中央区南船場3-12-4
[TEL]06-6251-2258 [FAX]06-6251-2065 [HP]http://www.okinakonbu.com/
牛肉の佃煮【ぎゅうにくのつくだに】
柔らかく香ばしい匂い
道頓堀の御堂筋角に「播重」はある。ここでは一般の肉の小売りもやっていれば、肉料理のレストランも開いている。その一方で当店名物「牛肉の佃煮」がつくられている。大阪の食べ物は、醤油や砂糖を充分に使ってこってり煮詰めるものが多い。塩昆布や佃煮がそうだ。佃煮は東京の佃島でつくれたものだが、大阪の漁師が一村あげて江戸の佃島に移住したのだから、佃煮の本家は上方(大阪)といえよう。
材料はステーキ用のもも肉の切り落とし部分。細かく切った肉を圧力釜で蒸して脂を抜くが、抜き過ぎても牛本来の風味をのがすから火加減が大事。よく蒸れたところで水飴、醤油、生姜、香辛料を加えてもう一度煮込む。醤油が染み込んで色は黒いが柔らかく、香ばしい匂いが立ちこめる。
パック入りだから10分〜15分温めるとできたてと同じ、そのまま酒の肴、ご飯のおかずにする。
【お問い合わせ】
株式会社播重 〒542-0071 大阪市中央区道頓堀1-9-17
[TEL]06-6211-2980 [FAX]06-6213-3515 [HP]http://www.harijyu.co.jp/
参考資料「名産・珍味全国うまいもの」富士書店刊